0.5㎜厚の押出しPVC!? |
こんにちは、貼りもん屋です!!
僕たちは、普段貼り合わせ対象としてPET樹脂やPVC樹脂のシート・板をよく使います。
対応可能で一番薄い厚みは0.5㎜厚です。
しかし、PVCの0.5㎜厚はこれまで諸事情により対応しておりませんでした。
と言いますのも…。
これまでうちで手に入りやすいメーカーさんではPVCの0.5㎜はプレス製法のものだけでした。
PVCの製法に関して書いた過去記事はこちら!!
理由は未だはっきりしませんが、プレス製法で出来た0.5㎜厚のPVC、これが貼りもん加工に不向きでした。
かなりの高確率で紙マスキングの糊がPVC側に転着してしまうのです。
これがもう本当に厄介。
酷い時には板全面に砂を撒いたような異物感が残ってしまいます。
だからこれまでは0.5㎜厚のご依頼はPET樹脂で対応してきたんです。
しかし、ここ最近の業界の傾向としましては、加工性の良さからだいぶPVC樹脂に回帰してきている印象。
比較的加工に難があるPET樹脂よりもPVCを求められるケースも少なからずあります。
そんな中、先日お客様から材料支給でミラー加工依頼を受けた素材にちょっと驚きました。
実はうちが懇意にしているメーカーさんのPVC樹脂板で、押出しの0.5㎜厚だったんです。
これまで存在しない、出来ないと聞いてた押出しでの0.5㎜厚です。
何の説明もなくいきなり持ち込まれまして。
ちなみに押出しのPVC、1.0㎜とか2.0㎜厚はよく加工してます。
これまた不思議な事に糊残りはほとんどありません。
何でしたらA-PETよりもすごく仕上が綺麗です。
何せ冬場のA-PETは静電気の鬼ですから(汗)
論より証拠、実際に加工したものをご覧ください。↓
こちらのメーカーさん、プレス品は青文字・押出し品は緑文字です。
だからこのくるんと巻ける程薄い生地が押出し品である事がお分かり頂けるかと。
また、パレットに積んだ全体像からも糊の店着による異物感なんて全く感じさせません。
今回は、偶然に支給素材としてうちに運ばれてきました。
メーカーさんの最新のカタログに押出しPVCの0.5㎜厚はありません。
試験的なのか何なのか、一度聞いてみる価値はありそうだなぁと。
定番化してくれれば僕たちとしても選択肢が広がるんで大歓迎なんですけどね(汗)
本日もお付き合いいただき有難うございました。(。_。)ペコッ
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