3.0㎜厚の試作抜き(ハート型) |
こんにちは!
さて、今日は試作抜きの話題です。
先日行った打ち抜き試作なんですが、ハート型と星型の依頼でした。
型はうちで既に作ったもの。
既成の持型からなんで、当然追加費用は要りません。
機械の込み具合や材料によってはセット+材料費を頂戴する事もあります。
バレンタインが近いので、ハート型に注目してブログのネタにしようというのはここだけの話です(笑)
生地はMP-HC(ハードコート)のPET樹脂なんですが、今回は厚みが3.0㎜です‼
普段の加工では2.0㎜厚を限界と表向きはお伝えしてます。
しかし、素材と形状によっては無理すれば3.0㎜厚も可能な場合もあります。
ただ、ハートや星形なんてのは正直厳しい部類だと思ってました。
最悪型を壊してしまうかもしれません。
不幸中の幸いではありませんが、持型についてはいずれも一丁型でしたので。
壊れて作り直したとしても費用的には知れてます。
それよりもこのトライが経験値となると思うと、安い勉強代ですから。
で早速トライしてみた訳です。
最初はミラー面から刃を入れてみました。
しかし、型から外れる際にフィルムも浮いてしまう症状がでます。
基材が薄ければ解消するノウハウはいくつかあります。
ただ、この厚みではちょっとお手上げ(汗)
そこで次はミラーの裏側、つまりPET樹脂側から刃を入れてみます。
するとかなり良好な仕上がりとなりました。↓
3.0㎜ですので鏡像もこの通り安定してます。
↓
若干カエリが残ります。
この点が気になる場合はちょこっとNGになるかもしれませんが…。
フィルム加工をして端部の外観まで求められる場合はこのように生地の裏側から打ち抜く手法がベターでしょう。
断面がこちら、ノギスでみてもちゃんと3.0㎜厚ですよ♪↓
ただ、やはり打ち抜きとしては限界をかんじました。
実は少し型にトラブルが起こりました。
以前にお付き合いしていた型屋さんのものでしたので、ある程度想定の範囲内でしたが。
打ち抜いた後のバラシも結構大変。
あ、バラシっているのは抜きシロと分離させる動作の事です。
量産性は思っているより悪そうです。
今後、もし量産の可能性が出てきたら検討の余地ありですね。
ハートよりももっと厳しいと思われた星型も、なんとかうまくいきました。
最近ではもっと分厚い生地をトムソンで打ち抜ける事が売りの加工屋さんも現れました。
あんまりうちには関係ないかと思ってましたが、可能性を広げる意味では厚物の巾を広げてみてもいいかもと思います。
本日もお付き合いいただき有難うございました。(。_。)ペコッ
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